歯医者の「歯石取り」の意味、かかる費用について | スマイルデザイン吉田歯科

予防歯科

2025.09.11

歯医者の「歯石取り」の意味、かかる費用について

皆さん、こんにちは。豊中市のスマイルデザイン吉田歯科です。今日は、歯医者でよく行われる「歯石取り」の意味と費用、そしてその重要性についてお話しします。歯石取りは、お口の健康を保つために非常に重要な治療であり、適切な頻度でのケアが推奨されています。

 

▼歯石取りとは

 

「歯石取り」とは、歯や歯茎の境界に堆積した歯石を専用の器具を使って取り除く治療のことを指します。歯石は、放置すると歯周病の原因となり得るため、定期的に除去することが推奨されています。この治療は「スケーリング」とも呼ばれ、歯石だけでなくプラーク(歯垢)の除去も行います。

 

▼保険診療と自費診療の費用

 

歯石取りは保険診療の範囲内で行われることが多く、患者さんの自己負担は3割で約3,000~4,000円が一般的です。しかし、より徹底的なクリーニングを希望する場合は、自費診療を選択することもできます。自費診療では、ステイン(着色汚れ)の除去や、より細かい部分のクリーニングが行われ、その分、費用は高くなりますが、見た目の美しさと口内の清潔さを保つ上で大きな効果があります。

 

▼定期的な歯石取りのメリット

 

定期的な歯石取りは、単に歯石を除去するだけでなく、以下のような多くのメリットがあります。

 

歯周病の予防: 歯石は歯周病の大きな原因となります。歯石を定期的に除去することで、歯茎の炎症を抑え、健康な歯茎を維持することができます。

 

口臭の軽減: 歯石やプラークは口臭の原因となることもあります。これらを定期的に清掃することで、口臭を防ぐことができます。

 

歯の健康の維持: 歯石取りは、歯を健康に保つためにも重要です。歯石が堆積することで、歯の表面が傷ついたり、歯が緩んだりすることを防ぎます。

▼歯石を除去するスケーラーとは?

 

歯石を除去する際に歯科衛生士が使用する、フックのような形をした特殊な器具があります。歯と歯の間や歯の表面をカリカリと削るこの器具、また電動でシューっと音がする器具を見たことがある方も多いでしょう。これらの器具が「スケーラー」と呼ばれるものです。スケーラーには大きく分けて「ハンドスケーラー」と「超音波スケーラー」の2種類があります。

 

ハンドスケーラーは、手動で歯石を除去するための器具で、細かい部分の歯石を丁寧に取り除くのに向いています。一方、超音波スケーラーは振動によって歯石を効率的に除去する電動の器具です。日用品店で購入できるものもありますが、自己流で使用する際には注意が必要です。歯科衛生士は、この2つのスケーラーを状況に応じて使い分け、患者さまにとって痛みが少なく、かつ効果的に歯石を取り除いています。

 

セルフケアで歯石を除去する際は、ハンドスケーラーを慎重に使用することが重要です。しかし、自己流での歯石除去にはリスクが伴うため、定期的にプロによる歯石除去を受けることをおすすめします。

 

▼スケーリングの流れ

 

歯石取りの際には、まず歯科医師が口内のチェックを行い、歯石の位置や量を確認します。その後、超音波スケーラーや手動の器具を使用して、歯石とプラークを丁寧に除去していきます。治療は通常、30分から1時間程度で完了し、痛みを感じることは少ないですが、歯茎が敏感な患者さんの場合は、局部麻酔を使用することもあります。

▼歯科衛生士が行う歯石除去のテクニック

 

歯科衛生士は、超音波スケーラーとハンドスケーラーを巧みに使い分けて歯石を除去します。歯ぐきより上の部分に付着している歯石は、超音波スケーラーを使って効率的に除去し、患者さまにできるだけ負担をかけないように処置を行います。一方で、歯ぐきより下、歯周ポケット内にある歯石は、ハンドスケーラーを使って慎重に取り除いていきます。特に歯ぐきの中にある歯石は、手作業でないと十分に除去できないことが多いため、歯科衛生士の技術が重要です。

 

超音波スケーラーは、歯石を効率よく取り除く優れた器具であり、歯の表面に付着している頑固な歯石も短時間で除去できます。ただし、歯周ポケット内の歯石には超音波スケーラーだけでは不十分な場合があるため、ハンドスケーラーの手作業で細かな調整が必要です。歯科衛生士は指3本でスケーラーを持ち、一本の指を歯に沿えることで安定させ、歯石を少しずつ取り除いていきます。力を入れすぎると歯ぐきを傷つける可能性があるため、適切な力加減で行うことが大切です。

 

このように、超音波スケーラーとハンドスケーラーを併用することで、歯石をきれいに除去し、噛み合わせや歯ぐきの健康を守ることができます。

 

▼セルフケアの際に気を付けるべきことは?

 

歯石は自宅でもある程度は取り除くことができますが、適切な方法で行わないと歯ぐきを傷つけてしまったり、症状を悪化させてしまったりすることがあります。セルフケアで歯石を取り除く際には、以下の点に注意しましょう。

 

◎前準備をしっかりしておく

 

歯ぐきが腫れていたり出血していたりする状態では、スケーラーの使用によって症状が悪化する恐れがあります。スケーラーを使う前には、歯ぐきを優しくマッサージし、デンタルフロスを使って歯垢をしっかり取り除いておくことが大切です。セルフケアではプロとは異なり念入りな前準備が必要となります。

 

◎スケーラーはしっかり消毒しておく

 

スケーラーは口の中に入れる器具ですので、使用前には必ず消毒を行う必要があります。アルコールや煮沸消毒を行い、細菌の繁殖を防ぎましょう。歯科医院では、滅菌処理を行った安全な器具を使用していますが、自宅でのセルフケアでは滅菌処理は難しいため、消毒を徹底することが重要です。

 

▼スケーリングはプロに任せた方が良い?

 

スケーリングは、高度な知識と技術を要する歯科処置です。セルフケアで行うことは可能ではありますが、自己流での歯石除去は歯ぐきを傷つけてしまうリスクがあり、症状を悪化させてしまう可能性もあります。そのため、基本的には歯科衛生士や歯科医師といったプロに任せることが望ましいといえます。

 

定期的にプロの手で歯石除去を受けることで、歯周病や虫歯の予防につながり、噛み合わせや歯ぐきの健康を保つことができます。安全で効果的な歯石除去を行うためにも、ぜひ歯科医院でのスケーリングを検討してみてください。

▼歯石を放置するリスクについて

 

歯石を放置すると、多くのリスクが生じることが知られています。歯石は硬化したプラークであり、除去しない場合、歯肉炎や歯周炎の原因となります。歯周病は、歯茎の退縮を引き起こし、最終的には歯の支持組織を破壊することで歯が抜け落ちるリスクが高まる点にも注意が必要です。

 

また、歯石の存在は口臭の悪化にも繋がり、社会生活に影響を与えることもあります。さらに、歯石は歯の表面を覆い、歯の色が黄ばむことで口元の審美性も低下させることがあるのです。。これらのリスクを避けるためには、定期的な歯科診断と適切な歯石取りが不可欠です。歯石を定期的にクリーニングすることで、これらの問題を未然に防ぎ、口内環境を健康に保つことができます。

 

 

 

▼まとめ

 

歯石取りは、歯医者で行う基本的な治療の一つであり、患者さんの口内環境を整える上で非常に重要です。定期的なケアによって、歯周病のリスクを減らし、常に清潔で健康な口内環境を保つことができます。豊中市のスマイルデザイン吉田歯科では、患者さん一人一人の状態に合わせた最適な歯石取りを提供しています。次回の定期検診の際は、歯石取りもぜひご検討ください。

 

このようなケアを行うことで、患者さんはより快適な日常生活を送ることができるでしょう。当院では、患者さんの笑顔と健康を第一に考え、質の高い治療を心掛けています。お口のことで気になることがあれば、いつでもご相談ください。

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