どうして歯石とりは回数がかかるの? | スマイルデザイン吉田歯科

治療

2025.02.12

どうして歯石とりは回数がかかるの?

患者様からよく、「歯石とりは1回で終わらないの?なぜ回数がかかるの?」と質問をいただくことがあります。

今回の豆知識ではその疑問にお答えいたします!

歯石とりは2種類あります。

その1つめは、「SC(スケーリング)」といわれるものです。

SCでは、歯の表面に付着した歯石、プラーク、そのほかの沈着物を除去します。

こちらの歯石とりはだいたい1、2回で終了します。

一方の「SRP(スケーリングルートプレーニング)」は、歯茎の中の歯の根っこの部分についた歯石を除去し、その部分に汚れが付着しにくくなるようツルツルにする処置です。

この処置は痛みを伴うことがあるので、麻酔をして行う場合があり、その際は、右の上・下、前歯の上・下、左の上・下の6ブロックにわけ4~6回の回数をかけて行います。

SRPをしたあとは、歯肉の炎症がひきますが、それに伴い個人差はあるものの、冷たい物がしみる等の症状がでてくる方がいらっしゃいます。

炎症で盛りあがっていた歯肉が急に引き締まることにより、今までに見えていなかった歯の表面が出てくるからです。

つまり、回数がかかる歯石とりとは、このSRPのことで、回数がかかる理由は

①麻酔をするので1度にお口全体を処置できないから
②処置後、しみるなどの症状がでるため、一度に処置すると患者様に負担がかかるから
③見えないところを触感で探って歯石をとるので処置が難しいから

以上、3点があることをご理解いただきたいと思います。

歯茎の中の歯石は歯周病を進行させる大きな原因のひとつです。

SC、SRPでしっかりと歯石を除去し、歯周病を防ぎましょう!

ここまでは、歯石取りに回数がかかる理由について解説してきましたが、歯石という汚れの特徴について、もう少し詳しく知っておくと、毎日のケアもしやすくなるかと思います。そこで取り上げておきたいトピックが「歯石が自然に取れる原因」です。

 

▼歯石が自然に取れる原因

 

歯石のほとんどは非常に硬く、通常は歯科医院で専用の器具を使わないと除去できません。しかし、稀にデンタルフロスや歯間ブラシ、歯磨き中に歯石が部分的に取れることがあります。このような場合、多くは歯石が相当量蓄積していたことが原因と考えられます。歯石は長期間放置されると脆くなることがあり、セルフケアの際に運よく取れることもあるのです。

 

◎歯周病になっている可能性が高い

 

歯石が自然に取れた場合、最も考えられる原因は歯周病です。歯石が非常に多く蓄積し、歯ぐきに炎症を引き起こしている可能性があります。ザラザラした歯石は、プラークと呼ばれる細菌の塊が付着しやすく、これが歯周病の原因となります。歯に大量の歯石が付着していると、歯周病菌の数も多くなり、歯ぐきの健康に悪影響を及ぼすことになります。歯ぐきが弱まり、歯石が自然に外れやすくなることがあるため、早めに歯科医院での治療を受けることが重要です。

 

◎歯ブラシやフロスが引っ掛かった

 

硬くなった歯石が自然に取れることはほぼありませんが、セルフケア中に歯ブラシやデンタルフロスが偶然歯石に当たって取れる場合もあります。特に歯間ブラシやフロスを使う際に、歯石が部分的に取れることがあります。ただし、これは一部の歯石が取れただけであり、全体的な歯石の除去にはなりません。歯石の蓄積が感じられる場合は、セルフケアだけでなく、歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることが大切です。

 

▼取れた歯石が黒くて臭い…

 

もし、取れた歯石が黒く、臭いが気になる場合、それは歯周病が進行している可能性が高いです。歯石は、付着して間もないころは白っぽい色をしていますが、歯周ポケットが深くなり、その中に歯石が蓄積すると、黒く変色し、嫌な臭いを発するようになります。これは、歯周病菌が歯ぐきの深部にまで侵入している証拠です。このような症状を放置すると歯周病が悪化し、最終的には歯を失うリスクが高まりますので、早めに当院へご相談いただくことをおすすめします。

 

▼歯石取りは自分でできる?

 

白く比較的柔らかい歯石であれば、歯間ブラシや固めの歯ブラシで部分的に除去できる場合もありますが、硬くなった黒い歯石は自分で取り除くことは困難です。特に、歯ぐきよりも深く入り込んだ歯石は、セルフケアでは取り除くことができません。定期的な歯磨きを続けることで歯ぐきが引き締まり、歯周ポケットが浅くなると、深部にあった歯石が見えやすくなります。しかし、これもセルフケアで完全に除去することは難しく、歯科医院での専門的なケアが必要です。

 

▼歯石は歯科医院で取るのがベスト!

 

歯石の除去は、歯科医院で行うのが最善です。歯石は時間が経つほど硬くなり、除去が難しくなるため、定期的なクリーニングが必要です。また、歯石は歯ぐきの健康を脅かすだけでなく、噛み合わせや全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。当院では、プロフェッショナルな技術で患者さまの歯ぐきや噛み合わせの健康をサポートいたしますので、歯石が気になる方はぜひご相談ください。

 

歯石を放置せず、定期的にプロのケアを受けることで、歯と歯ぐきを健康に保ち、虫歯や歯周病のリスクを減らしましょう。豊中市のスマイルデザイン吉田歯科で、皆さまのご来院をお待ちしております。

 

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豊中市 医療法人スマイルデザイン吉田歯科

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