インビザライン矯正中に口内炎ができる原因と対処法、予防方法 | スマイルデザイン吉田歯科

対処・予防法

2025.06.30

インビザライン矯正中に口内炎ができる原因と対処法、予防方法

▼目次

透明で目立ちにくいことから、見た目に配慮しながら歯並びを整えたい方にインビザライン矯正は支持されています。しかし、インビザライン矯正を始めてから「口内炎が頻繁にできるようになった」と感じる方も少なくありません。普段できないような場所に痛みを感じたり、食事がしづらくなったりと、矯正生活にストレスを感じることもあるでしょう。
今回は、インビザライン矯正中に口内炎ができやすくなる原因とその対処法、さらには予防方法までをご紹介します。正しい知識を持つことで、矯正中もできる限り快適に過ごすことができるでしょう。
 
 
 

1. インビザライン矯正をすると口内炎ができる原因

インビザライン矯正中に口内炎ができやすくなるのには、いくつかの要因があります。特に、マウスピースを装着することによる刺激や環境の変化が影響しています。
 

①マウスピースによる物理的刺激

インビザラインは歯列にぴったりとフィットするように設計されていますが、マウスピースの縁や表面が口腔内の粘膜にこすれて刺激になることがあります。特に、新しいマウスピースに交換した直後は、わずかな段差でも粘膜に負担がかかりやすくなります。
 

②口腔内の乾燥によるもの

マウスピースを長時間装着していると唾液の循環が悪くなり、口腔内が乾燥しやすくなります。唾液は粘膜を保護する働きがあるため、乾燥により粘膜が傷つきやすくなり、口内炎ができやすい環境になります。
 

③マウスピースの衛生状態

マウスピースが不衛生な状態だと、細菌が繁殖しやすくなります。その結果、粘膜に炎症を起こし、口内炎が発症することがあります。特に、正しく洗浄されていないマウスピースは、トラブルの原因になりがちです。
 

④栄養バランスの乱れや疲労

矯正中の違和感や食べにくさによって食事量が減ると、ビタミンB群などの粘膜を保護する栄養素が不足することがあります。また、矯正開始に伴うストレスや生活リズムの乱れも、免疫力の低下に繋がり、口内炎を誘発する要因となります。
 

⑤歯の動きによる内側からの刺激

歯が動いている途中で、内側の歯が舌や粘膜に当たりやすくなることがあります。これもまた口内炎の原因の一つです。
 
インビザライン矯正中の口内炎は、複数の要因が絡み合って発症することが多いため、一つひとつの原因を見直すことが大切です。

 
 
 

2. インビザライン矯正中の口内炎の対処法

 
インビザライン矯正中に口内炎ができてしまった場合でも、正しく対処することで痛みを軽減し、早期に改善することが期待できます。
 

①マウスピースの縁を調整してもらう

マウスピースの縁が当たって痛む場合、歯科医師に相談すると研磨や微調整をしてもらえることがあります。自分で削ると誤ってマウスピースを破損する恐れがあるため、自己処理は避けましょう。
 

②患部を保護する口内炎用パッチの使用

市販の口内炎パッチや保護シールを使うことで、患部への刺激を抑え、痛みを軽減が期待できます。ただし、マウスピースの内側に貼ることで装着感が悪くなる場合もあるため、短時間の使用にとどめましょう。
 

③抗炎症成分を含む塗り薬の活用

粘膜に直接塗るタイプの口内炎治療薬は、痛みの緩和や炎症の抑制に効果が期待できます。使用の際は、マウスピースを外した状態で塗布し、薬がしっかり浸透してから再装着するようにしましょう。
 

④痛みが強い場合は一時的にマウスピースの装着時間を調整

口内炎がひどく、マウスピースの装着が困難な場合は、装着時間を一時的に調整することも選択肢の一つです。ただし、治療の進行に影響が出るため、必ず事前に歯科医師に相談してください。
 

⑤食事内容の工夫

刺激の強い食べ物(酸味・辛味)や、熱すぎる飲食物は口内炎を悪化させる原因になります。口内炎がある間は、やわらかく冷たい食べ物を選ぶようにしましょう。
 
口内炎ができた場合には、無理に我慢せずに早めの対処を心がけることが大切です。場合によっては歯科医師の診察を受けることで、適切な治療やアドバイスが得られます。

 
 
 

3. インビザライン矯正中の口内炎の予防方法

 
口内炎ができる前に、日常的な予防を意識することで、インビザライン矯正期間中の不快感を大幅に減らすことが可能です。以下の予防方法を日々の生活に取り入れてみてください。
 

①マウスピースのこまめな洗浄

マウスピースは食事のたびに取り外すため、細菌や汚れが付着しやすい状態になります。水洗いだけではなく、専用の洗浄剤を使用し、1日1回はしっかりと除菌・洗浄することが口腔トラブルの予防につながります。
 

②歯磨きと口腔内の清掃を徹底する

矯正中はマウスピースの装着時間が長いため、食べかすや汚れが残った状態で装着すると、細菌が繁殖しやすくなります。歯磨きは毎食後に丁寧に行い、可能であればフロスやマウスウォッシュも併用しましょう。
 

③定期的な口腔内の保湿対策

口腔内が乾燥しないよう、水分補給を意識的に行うことが重要です。乾燥が気になる場合には、市販の口腔保湿ジェルやスプレーの使用も効果的です。唾液の分泌を促すために、無糖ガムを噛むのも一つの方法です。
 

④刺激の少ない食生活を心がける

ビタミンB群や鉄分を含む食材(例:レバー、納豆、ほうれん草、魚介類)を積極的に摂ることで、口腔粘膜の健康が保たれやすくなります。また、辛いものや熱すぎる食べ物は、粘膜への刺激となるため控えめにしましょう。
 

⑤定期的に歯科医師に相談する

マウスピースの縁の形状や歯の動きが口内に与える影響は、個人差があります。少しでも違和感を覚えたら、無理をせず早めに歯科医師に相談することで、必要な調整を受けることができます。
 

⑥ストレスケアや睡眠の質を高める

ストレスや疲労も口内炎の原因となるため、規則正しい生活と十分な睡眠を心がけましょう。ストレスを感じたら軽い運動や趣味で気分転換を図ることも、矯正生活を快適に保つポイントです。
 
こうした日常の積み重ねが、口内炎を防ぎ、スムーズな矯正治療の継続につながります。

 
 
 

4. 豊中市の歯医者 吉田歯科・矯正歯科 豊中本院の歯並び・噛み合わせ矯正

 
大阪府豊中市の歯医者 吉田歯科・矯正歯科 豊中本院では、患者さん一人ひとりに合わせた歯並び・噛み合わせ矯正として、丁寧なカウンセリングと適切な治療計画が大切だと考えています。
子どもから大人まで、そして軽度から重度の症状まで、どのようなお悩みの方にも寄り添い最適な矯正治療をご提案出来るように努めています。
 

【大阪府豊中市の歯医者 吉田歯科・矯正歯科 豊中本院の矯正治療】

 

■小児矯正

できるだけ歯を抜かずに、歯並びだけでなく、口腔機能を改善し、正常な発育を促す小児矯正・予防矯正を行っています。
実は子どもでも起こる可能性のある「睡眠時無呼吸症」も小児矯正・予防矯正で改善できる可能性があります。
 

■大人の矯正歯科

金属ワイヤーを使わずに行う、マウスピース矯正に対応しています。
マウスピース矯正ライトプラン・マウスピース矯正スタンダードプラン・マウスピース矯正エキスパートプランの3つのプランから、一人ひとりに合わせた最適なプランをご提案します。
従来のブラケット矯正(ワイヤー矯正)も取り扱っているため、症状の程度に合わせて歯科医師と相談することができます。
 

■部分矯正

矯正治療を検討しているものの費用や治療期間の問題でためらっている方へ、気になる部分だけを治療する部分矯正を行っています。
治療可能なケースは限られますが、はじめに丁寧な診察とカウンセリングを行い、費用面・治療期間面でバランスのとれた治療計画をご提案いたします。

 
 
 

まとめ

インビザライン矯正中に口内炎ができる原因には、マウスピースの物理的刺激や口腔内の乾燥、清掃不足、栄養状態の乱れなど、さまざまな要因が関わっています。できてしまった場合の対処法や、未然に防ぐための日常的な工夫を取り入れ、矯正治療を続けましょう。

大阪府豊中市でインビザライン矯正を検討中の方は、吉田歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

 


監修:吉田歯科・矯正歯科 豊中本院

理事長:吉田 信介

経歴

平成13年 広島大学歯学部卒業
平成13年~19年 小室歯科難波診療所勤務
平成19年 吉田歯科開院

記事一覧