マウスピース矯正治療
2025.07.10
前歯だけのマウスピース矯正は出来る?メリットや注意点を紹介
▼目次
1. 前歯だけのマウスピース矯正は出来る?どのくらいの期間?
2. 前歯だけのマウスピース矯正のメリット
3. 前歯だけのマウスピース矯正の注意点
4. 大阪府豊中市の歯医者吉田歯科・矯正歯科豊中本院の歯並び・噛み合わせ矯正
前歯の歯並びが気になるけれど、本格的な矯正には抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。実は、近年では「前歯だけを整えたい」というニーズに応える矯正方法として、部分的なマウスピース矯正が注目されています。透明な素材のため目立ちにくい設計で、比較的短期間で治療が可能とされてるため、特に人前に出る機会が多い方や、結婚式や就職活動を控えている方などに検討されています。今回は、前歯だけのマウスピース矯正が本当に可能なのか、その治療期間やメリット、注意点について解説します。
1. 前歯だけのマウスピース矯正は出来る?どのくらいの期間?
前歯の歯並びだけを整える「部分矯正」は、マウスピースを用いた治療方法でも対応できることがあります。全体矯正とは異なり、治療の範囲が限られているため、比較的短期間で治療が終わるケースもあります。
①マウスピース矯正で前歯だけの矯正は可能
マウスピース矯正は、歯を少しずつ移動させて理想的な位置に整える治療方法です。軽度〜中度の歯並びの乱れであれば、前歯だけの矯正にも対応可能な場合もあります。ただし、奥歯の噛み合わせに大きなズレがある場合や、歯並びの状態が複雑なケースでは、全体的な矯正が必要となる場合もあります。
②治療期間の目安は約3〜9か月
前歯だけのマウスピース矯正は、動かす歯の本数や移動距離が少ないため、治療期間は比較的短く、約3〜9か月程度が目安とされています。ただし、個人差があり、歯の動きにくさや歯列の状態により前後することがあります。
③主な症状
・前歯のすき間(すきっ歯)
・前歯の軽度のねじれや傾き
・出っ歯や引っ込んだ歯の軽度な状態
・歯と歯の重なり(叢生)の軽度な状態
④適応の可否は精密検査で判断
「前歯だけだから簡単に治る」と思われがちですが、実際には奥歯とのバランスや噛み合わせの関係を確認しなければなりません。歯科医師による精密検査やシミュレーションを通じて、マウスピース矯正が適しているかを判断しましょう。
前歯だけの矯正は、軽度な症例であれば適応可能な場合もありますが、無理な適応はかえってトラブルの原因となるため、専門的な診断が欠かせません。
2. 前歯だけのマウスピース矯正のメリット
前歯のみを対象としたマウスピース矯正には、見た目や費用、日常生活への影響といった点で多くのメリットがあります。
①治療期間が短く済むケースもある
治療する範囲が限られているため、全体矯正に比べて治療期間が短くなるケースもあります。半年以内に目に見える変化が現れたと感じる患者さんもいます。
②目立ちにくく、取り外しができる
マウスピース矯正は透明な素材で作られており、周囲から気づかれにくいのが特徴です。また、食事や歯磨きの際には取り外しが可能なため、日常生活に影響を与えにくいとされます。
③装置の厚みが薄く、口腔内の刺激が少ない
マウスピース矯正に使用される装置は、厚みが約0.5〜0.75mm程度と薄く設計されています。矯正で使用するマウスピースは、粘膜への接触面積や突起が少ないため、物理的な刺激が抑えられています。その結果、装置の装着による頬の内側や舌への刺激が軽減され、口内炎のリスクが低減される可能性があります。
④イベントに合わせた調整がしやすい
結婚式や写真撮影など、イベントに合わせて矯正の進行を調整しやすいのも特徴です。取り外しが可能なため、必要に応じて一定期間外すこともできます。
⑤歯科医院への通院回数が少なくて済む
マウスピース矯正では、あらかじめ治療の進行に合わせたマウスピースが用意されるため、通院回数が少なくなる傾向があります。忙しい方にとっても、通いやすい治療方法とされる場合もあります。
これらのメリットにより、前歯の軽度な歯並びの乱れを改善したい方にとって、マウスピース矯正は一つの選択肢となっています。
3. 前歯だけのマウスピース矯正の注意点
前歯のみのマウスピース矯正は魅力的な選択肢ではありますが、注意しなければならない点もいくつかあります。治療を始める前に知っておくことで、トラブルを防ぐことができるケースもあります。
①後戻りが起こるリスクがある
矯正治療後は、元の位置に歯が戻ろうとする「後戻り」が起きやすい傾向があります。特に前歯は噛み合わせの力の影響を受けやすく、保定装置(リテーナー)をしっかり使わないと歯並びが崩れてしまう可能性があります。治療後の保定管理が必要です。
②噛み合わせが改善されないケースもある
前歯のみを動かす部分矯正では、奥歯の噛み合わせまでは改善できないケースもあります。そのため、歯並びは整っても噛み合わせが悪いまま残ることもあります。咀嚼に問題があったり、将来的に顎関節に負担がかかったりする可能性もあるため、噛み合わせに問題がある方は全体矯正の検討が必要かもしれません。
③場合によっては適応症例が限られる
前歯のマウスピース矯正は、歯並びのズレが比較的軽度な症例に限られることが多いです。歯の重なりが大きい場合や、ねじれ・位置ズレが重度である場合には、マウスピースだけでは対応できないことがあります。
④見た目は改善しても機能面で不十分なことがある
見た目が整ったように感じても、咬合のバランスや歯の動きが不自然なまま終わってしまうことがあります。見た目重視の治療であっても、機能面を無視した矯正は長期的に問題を引き起こすことがあるため、慎重な治療計画が必要です。
⑤自己判断での治療は避けるべき
「前歯だけ整えたい」という希望があっても、実際には全体のバランスを見たうえで判断する必要があります。そのため歯科医師の診断を受けるようにしましょう。
⑥マウスピース矯正の治療結果には個人差がある
歯の動きやすさ、歯ぐきの状態、骨の質などは人によって異なります。そのため、同じような歯並びであっても、治療期間や効果には個人差が生じます。治療の経過に応じた調整が必要となる場合もあります。
部分矯正は手軽に見える一方で、全体の噛み合わせとのバランスを見極めたうえで行う必要があります。信頼できる歯科医師のもとで十分に相談しながら進めましょう。
4. 大阪府豊中市の歯医者吉田歯科・矯正歯科豊中本院の歯並び・噛み合わせ矯正
大阪府豊中市の歯医者 吉田歯科・矯正歯科 豊中本院では、患者さん一人ひとりに合わせた歯並び・噛み合わせ矯正として、丁寧なカウンセリングと適切な治療計画が大切だと考えています。
子どもから大人まで、そして軽度から重度の症状まで、どのようなお悩みの方にも寄り添い最適な矯正治療をご提案出来るように努めています。
【大阪府豊中市の歯医者 吉田歯科・矯正歯科 豊中本院の矯正治療】
■小児矯正
できるだけ歯を抜かずに、歯並びだけでなく、口腔機能を改善し、正常な発育を促す小児矯正・予防矯正を行っています。
実は子どもでも起こる可能性のある「睡眠時無呼吸症」も小児矯正・予防矯正で改善できる可能性があります。
■大人の矯正歯科
金属ワイヤーを使わずに行う、マウスピース矯正に対応しています。
マウスピース矯正ライトプラン・マウスピース矯正スタンダードプラン・マウスピース矯正エキスパートプランの3つのプランから、一人ひとりに合わせた最適なプランをご提案します。
従来のブラケット矯正(ワイヤー矯正)も取り扱っているため、症状の程度に合わせて歯科医師と相談することができます。
■部分矯正
矯正治療を検討しているものの費用や治療期間の問題でためらっている方へ、気になる部分だけを治療する部分矯正を行っています。
治療可能なケースは限られますが、はじめに丁寧な診察とカウンセリングを行い、費用面・治療期間面でバランスのとれた治療計画をご提案いたします。
まとめ
前歯だけのマウスピース矯正は、比較的短期間で費用を抑えながら歯並びを整えたい方にとって、選択肢の一つとなります。しかし、すべてのケースに適応できるわけではなく、噛み合わせの問題や重度の歯並びの乱れがある場合には、全体矯正の検討が必要です。前歯の矯正をマウスピースでするには、事前の診断と適切な治療計画、そして治療後の保定管理が必要です。
大阪府豊中市で前歯だけのマウスピース矯正についてお悩みの方は、吉田歯科までお問い合わせください。
監修:吉田歯科・矯正歯科 豊中本院
理事長:吉田 信介
経歴
平成13年 広島大学歯学部卒業
平成13年~19年 小室歯科難波診療所勤務
平成19年 吉田歯科開院