歯のしくみ
2024.09.03
歯に黒い点が…これはむし歯?原因と対処法について
こんにちは。豊中市のスマイルデザイン吉田歯科です。歯に突然「黒い点」が現れると、皆さんも「虫歯かもしれない」と心配になるかもしれません。黒い点の原因はさまざまですが、大きく分けて「ステイン(着色汚れ)」「軽度の虫歯」「進行した虫歯」の3つが考えられます。今回は、それぞれの特徴と対処法について詳しく解説します。
▼ステイン(着色汚れ)
まず、ステイン(着色汚れ)についてお話しします。歯の表面に見られる黒い点の多くは、食生活や喫煙、コーヒー、紅茶、ワインなどの飲料が原因で歯に付着した汚れです。特に、歯の溝や噛み合わせ部分に溜まりやすく、黒っぽく見えることがあります。
◎ステインの特徴
・歯の表面に付着し、歯全体にまんべんなく見られる
・一部の歯だけでなく、複数の歯に見られることがある
◎ステインの対処法
歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)が有効です。日常のブラッシングでは取れないことが多いため、専門的なクリーニングをおすすめします。
▼軽度の虫歯
次に、軽度の虫歯について説明します。歯のエナメル質に小さな虫歯ができると、黒い点のように見えることがあります。この段階で適切な処置を行うことで、進行を防ぐことが可能です。
◎軽度の虫歯の特徴
・黒い点が部分的に見られるが、痛みなどの自覚症状がほとんどない
・噛み合わせの溝や、歯と歯の間に見られることが多い
◎軽度の虫歯の対処法
歯に穴があいている場合は、感染した歯質を切削して、コンポジットレジンで修復する必要があります。穴がほとんどあいていない場合は、歯質を削らずに、フッ素塗布で虫歯の進行を止めることもあります。
▼進行した虫歯
最後に、進行した虫歯についてです。黒い点が大きくなり、歯の内部まで虫歯が進行すると痛みが生じることがあります。この段階では、より高度な治療が必要になります。
▼進行した虫歯の特徴
・黒い点が大きく、歯の一部が崩れて見えることがある
・冷たいものや甘いものに過敏に反応する、または自発的な痛みがある
◎進行した虫歯の対処法
・虫歯が小さければ、コンポジットレジンやインレーなどの修復処置で対応可能
・大きな虫歯の場合、神経治療やクラウンが必要になることもある
▼黒い点の検査方法
黒い点の検査にはさまざまな方法があります。まずは、視診による確認です。歯科医師が肉眼で歯の表面を観察し、ステインや虫歯の可能性を見極めます。次に、歯の状態を直接感じる触診では、プローブを使って虫歯の柔らかさや穴の有無を確認します。
レントゲン撮影は、肉眼では見えない歯の内部を確認するために有効です。特に、歯と歯の間の虫歯を発見するのに役立ちます。レントゲン画像では、虫歯で溶けた部分が黒く透けて見えることから、虫歯の深さや広さまで調べることが可能です。
また、ダイアグノデントという装置では、レーザー光を利用して虫歯の進行度を検出します。これらの検査により、黒い点の原因を正確に診断し、適切な治療法を選択することができます。
▼黒い点が気になったら
歯に黒い点がある場合、まずは歯科医師に診察してもらうことが重要です。ステインか虫歯かを正確に診断し、適切な治療・対処を受けることで、歯の健康を保つことができます。普段から、日々のブラッシングに加えて、定期的な歯科検診を受けることを心掛けましょう。私たちスマイルデザイン吉田歯科では、患者さんに合わせた最適な治療法を提供し、皆さんの笑顔のサポートをいたします。歯に「黒い点」が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。